看護師等養成課程のある大学
看護師資格の種類には、准看護師と正看護師の2つがあります。
准看護師として活躍するには、中学卒業後、看護師養成施設で勉強し、都道府県で行なわれる准看護師試験に合格することが条件になります。
正看護師を目指す場合には、高校を卒業した後、看護師の勉強ができる専門学校や短大、看護師等養成課程のある大学に入学し、看護に関しての一定の勉強をした後、看護師の国家試験に合格しなければなりません。
近年、慢性的な看護師不足を補おうという目的からか、いろんな大学で看護師を養成する看護科などが出てきています。
医療系大学はもとより、各都道府県の国立大学、さらには保健福祉分野に特化した大学などにも看護師養成課程があるところもあります。
また、新潟、石川、長野、岐阜、三重、兵庫、大分、宮崎、沖縄などには看護に特化した看護大学と言う大学も存在します。
私立大学も挙げると数え切れないほどの大学で看護師を養成する課程があります。
看護師を養成する大学の課程は、通常は4年生です。
より高度な看護が求められる様になってきたことにより、近年では大学卒業の看護師が注目を浴びるようになってきています。
大学では4年間、より高度で、より専門的な知識を学ぶことができるからです。
また、大学を卒業後、博士を取るために大学院へ進学したり、看護学校で教えるための教員としての資格を取ることもできます。
看護師としてキャリアアップを目指しつつ働くのであれば、看護師等養成課程のある大学を卒業するのがおすすめです。
短大や専門学校は2~3年と、大学よりは早く卒業できるため、その分早くから職場に出ることが可能です。
准看護師に至っては中学を卒業してから養成施設を卒業して試験に合格すれば看護師として仕事ができるため、20歳前から看護師として働くことが可能です。
少子高齢化が進み、急性期の看護より慢性期の看護が重要視されるようになって来ました。
それにより、高度な看護の質が求められるようになってきたことから、准看護師制度は廃止されることも検討されています。
実際、神奈川県では2013年度から准看護師の試験を廃止し、准看護師が正看護師に昇格できる補助を推進しています。